怒りを正直に形にする勇気
黒い造形を通じて世界と自分への怒りを示す姿勢に強い率直さを感じ取っています。女性の視点から言葉にしにくい感情へ踏み込む勇気を、高く評価したレビューです。
原文を読む黒い造形を通じて世界と自分への怒りを示す姿勢に強い率直さを感じ取っています。女性の視点から言葉にしにくい感情へ踏み込む勇気を、高く評価したレビューです。
原文を読むベートーヴェンの「月光ソナタ」が流れるなか、高く盛ったウィッグのモデルが黒いフェイクレザーのドレスで歩いたショーを、怒りの表情をたたえた黒の舞踏会と伝えています。空気を含んだパーツを連ねたドレスや、ファスナーで形を変えられる有刺鉄線柄の箱型ドレス、薔薇の立体装飾のガウンを挙げ、最後に一着だけ真っ白なドレスが登場したことにも触れています。
原文を読む雨のパリで30分近く遅れて始まったショーを振り返り、モデルが拳を握って足を踏み鳴らしたり客席に歩み寄ったりする、これまでにない演出を伝えています。人工レザーで作った黒い塊のようなドレスに巨大な花びらやリボン、鎖や有刺鉄線の絵が重なった17体を、内側からあふれる感情の表れと読み、ショー後にデザイナーが「怒り」は自分自身へのものだと語ったことや、最後の全身白のルックにも触れています。
原文を読む「Anger」と題したコレクションのほぼすべてが真っ黒に染まり、色と柄があふれた前のシーズンから大きく転じたと伝えています。世界のすべて、とりわけ自分自身への怒りがあるというプレスステートメントを紹介し、パニエのスカートやポンパドールのウィッグ、粗い縁のプリーツや切りっぱなしの裾、見えたままのチャコの線を挙げ、急いで組み立てたような佇まいに皮肉な魅力を見ています。
原文を読むTHE COLLECTION / LOOK BY LOOK