全国の服飾専門学校生(1300~約2000人)を対象に繊研新聞が続けている意識調査で、30年間の「好きなブランド」をまとめた。
その中で、ベストテンに入り続けているのは、「コムデギャルソン」のみ。
調査は時代を反映し、好まれるブランドは変わり、ファストファッションが台頭する00年代後半以降はデザインの面白さだけでは支持されない一面がある。
マーケットが多様化するなかで、コムデギャルソンはほぼ上位3位を維持し、4位以下となったのはたった2回。
30年前の専門学校生は今、50歳前後と考えると、世代を超えて魅了し続けるクリエイションのエネルギーが存在する唯一無二のブランドと言える。
次いで「ヴィヴィアン・ウエストウッド」も上位に登場し続けている。
この2ブランドは、30年変わらず女性のデザイナーが現役で作り続けている共通点がある。
「グッチ」「ディオール」といったビッグブランドも度々上がっているが、ブランド力というよりも、専門学校生には当時のデザイナーのクリエイションが評価されていることがうかがえる。