COMME des GARÇONS
コムデギャルソン
1969年~ 川久保玲
1969年のブランド設立からコムデギャルソンの中核を担ってきた「ファーストライン」。
1981年にパリコレ進出、現在に至るまで80以上のコレクションを発表しています。
川久保玲の今抱く気持ちが一番に強く表現されるコムデギャルソンにおいての最重要ブランドです。
2015年からコレクションピースと、実際に販売するウェアを作り分けて発表しており、モノ作りの根底にあるのは、「反骨精神」と「見たことないもの」。
故に、最近では輸入生地を多く使用し、パターンと素材の両方面から独創性を強めています。
パリコレクションの歴史を変えたとも言われる「黒の衝撃」から40年が経つ現在も、プレタポルテのトップランナーとして業界を牽引する今後にも期待です。
近年のコラボレーションブランド
- ディズニー|Disney
- ナイキ|NIKE
- サロモン|salomon
- メリッサ|melissa
COMME des GARÇONS COMME des GARÇONS
コムデギャルソンコムデギャルソン
1993年~ 川久保玲
川久保玲の考える「ベーシックスタイル」を提案するブランド。
コムコムという愛称で呼ばれており、丸襟のジャケットやシャツ、イージーパンツ(ドローコードパンツ)などのリラックススタイルのアイテムも発表しています。
以前は、日本製品とインポート製品(フランス製など)が1:1の割合で展開されていましたが、現在はコラボレーションなどのアイテムを除き日本製に一本化されています。
ファーストラインのコムデギャルソンでは、代表的なファブリックともいえる縮絨加工を施したポリエステル素材が減少傾向にありますが、コムコムでは継続してルックに登場している為、加工が好きな方は特に目の離せない注目ブランドです。
近年のコラボレーションブランド
- ドクターマーチン|Dr.Martens
- スパルウォート|SPALWART
COMME des GARÇONS GIRL
コムデギャルソンガール
2015年~ 川久保玲
2015年にスタートした川久保玲がデザインを手掛けるブランドでは、比較的新しいラインになります。
「幼少期と制服」をコンセプトとし、実際の制服でも使われる素材、ウールギャバジンやウールトロピカルを使用したシリーズはコムデギャルソンガールのイメージとして定着しました。
中でも、スカートに胸当てやエプロンがドッキングした「ジャンパースカート(通称ジャンスカ)」は、コムデギャルソンが発信した衣服とされおり、当ブランドのアイコンになっています。
最近では、制服ブームもあり、海外需要も高くなっているコムデギャルソンの中でもファン急増中のブランドです。
近年のコラボレーションブランド
- ディズニー|Disney
- ナイキ|NIKE
- ヴァンズ|VANS
- ケンブリッジサッチェル|Cambridge Satchel
COMME des GARÇONS HOMME PLUS
コムデギャルソンオムプリュス
1984年~ 川久保玲
フランス語で最上級を意味する「プリュス」の名を冠した川久保玲がデザインを手掛けるコムデギャルソンのメンズパリコレクションブランド。
縮絨加工、フリル、脱色、スカート、サルエル、PVCなど、メンズの既成概念を壊すアプローチは、ファッション史に多大な影響を与えてきました。
それは、テクニックやパターン、素材や加工だけではなく、ピンクやゴールド、ブラックやホワイトなど、色のアプローチも含まれています。
2018年春夏「ディスコ」のシーズンを機にレディース同様、「見たことのないもの」への追及がさらに加速し、更に上質な素材(輸入生地)を使うことが多くなりました。
シーズンの立ち上がりでは、オムプリュス好きがこぞってインスタグラムにアイテムをアップし、それは今やアパレル業界におけるひとつのムーブメントです。
歴史と実績に裏打ちされた、紛れもないメンズ最上級ラインの更なる今後の提案と展望に注目です。
近年のコラボレーションブランド
- ナイキ|NIKE
- ジョージコックス|GEORGE COX
HOMME DEUX COMME des GARÇONS
オムドゥコムデギャルソン
1987年~ 川久保玲
ブランド設立当初は「日本人のためのビジネススーツ」というコンセプトでスタートしました。
2009年にブランドをリニューアルし、ピッティイマージネウォモでプレゼンテーションを発表するなど、近年では、ジャケットスタイルのカジュアルウェア展開を強めています。
コムデギャルソンの根底にある、ブリディシュトラディショナルの中にパッチワークや脱色といったブランドが得意とするテクニックを用いて新しい風を吹きこみ、近年海外でも高い評価を得ています。
縫製においても、日本で有数のスーツ縫製工場を使用し、ラペルの返り、ダーツの始末、柄合わせ、芯地の入れ方、どれをとっても上級な仕立てです。
ヴィジュアル面においても、雑誌などで若いモデルを起用し、クラシックとのギャップをブランディングした今後の新しいイメージにも期待です。
近年のコラボレーションブランド
- ドクターマーチン|Dr.Martens
- パドモア&バーンズ|Padmore&Barnes
- ポータークラシック|Porter Classic
取扱店についてはこちらから
COMME des GARÇONS SHIRT
コムデギャルソンシャツ
1988年~ 川久保玲
形が決められたシャツというアイテムで、その可能性を探るコンセプトブランド。
基本的に展開アイテムの大半を占めるシャツとパンツはフランス製、Tシャツはトルコ製、ニットは日本製と作り分けされていますが、そのほとんどがインポート製品です。
特に主要素材のコットンブロードに関しては、その強みを生かしトーマスメイソンやアルビニといったオーダーメイドなどでも使われる100番手以上の高級素材が使用され、そこから生まれる新しいシャツブラウスは一度入ると抜け出せない独特な魅力があります。
また、定番のフォーエバーシリーズは、その上質な生地とシャツのパターンをデイリーに落とし込めるアイテムとして認知されており、コムデギャルソンシャツの入り口としてもおすすめのラインナップとなっています。
コムデギャルソンブランドの中でもアートとストリートシーンに近く、ジャン=ミシェル バスキアやフューチュラ、カウズなど名だたるアーティストコラボレーションした実績を持ちます。
近年のコラボレーションブランド
- スパルウォート|SPALWART
- アシックス|asics
BLACK COMME des GARÇONS
ブラックコムデギャルソン
2008年~ 川久保玲
2008年のリーマンショックを受けて発足したエマージェンシーブランドです。
当初は期間限定で展開する予定でしたが、人気を博したことで常設ブランドとなりました。
その名の通り、黒のアイテム展開を主軸とし、コレクションブランドに比べて比較的安価なラインナップです。
近年ではオリジナルの素材開発や、新しいパターンにも力を入れており、ブラックコムデギャルソンから派生したデザインや要素がコレクションラインに応用されるケースも多く見受けられます。
他のブランドにはない素材感や、加工の風合い、切っぱなしのディティールなど、若い人たちからの支持も多く集めています。
これまでに紹介したブランドと異なり、メンズ・レディースの区別のない通しサイズ(XXS〜XXL)であること、公式オンラインサイトがあることなど、新しい試みをするラインでもあります。
近年のコラボレーションブランド
- ナイキ|NIKE
- ディズニー|Disney
JUNYA WATANABE
ジュンヤワタナベ
1992年~ 渡辺淳弥
渡辺淳弥がデザインを手掛ける、レディースパリコレクションブランドです。
1992年に東京両国駅の旧改札口でショーを行うと、その評判から瞬く間に脚光を浴び、翌年にパリコレデューを果たします。
川久保の「線から点のクリエーション」に対し、渡辺は「点から線のクリエーション」と表現され、ディティールや仕様に対するこだわりは多くのファンを魅了しています。
特に最近のコレクションでは、根底にあるパンクを彷彿させるスタッズや、ウエストがシェイプしたボディコンシャスなドレスを多用し、より原点回帰のイメージを強めています。
デニムとチュール、フェイクレザーとジョーゼットなど、ハードとソフト、モードとトラディショナルなどの相反する異なる要素をひとつにまとめる力は、他のパリコレブランドの中でも、渡辺ブランドのアイデンティティと言えます。
近年のコラボレーションブランド
- バッファロー|Buffalo
- トリッカーズ|Tricker’s
JUNYA WATANABE MAN
ジュンヤワタナベマン
2001年~ 渡辺淳弥
渡辺淳弥がデザインするメンズパリコレクションブランドです。
レディースラインとは一線を画し、伝統的なメンズのものづくりに、ステッチワークや解体と再構築を織り交ぜた「SOMETHING REAL|何か本当のもの」を、ものづくりのベースとするブランドです。
男性が一度は憧れたことのある「リーバイス」や「ブルックスブラザーズ」といった王道ブランドと長年コラボレーションし、伝統を重んじるブランドが今までコラボを許すことのなかったモデルを渡辺のフィルターにかけてアプローチすることで、多くのファンを魅了してきました。
近年では、ワークとミリタリーに重点を置き、エルボパッチは今やバックスタイルから見てもわかるブランドアイコンとなりました。
セカンドブランドの「eYe JUNYA WATANABE MAN|アイ ジュンヤ ワタナベマン」は、渡辺の目から見たベーシックラインとして位置付けし、ザ ノースフェイスのデイバッグを分解、ドッキングしたトータスジャケットシリーズは、業界をその技術の面でも驚かせたヒット作となっています。
近年のコラボレーションブランド
- リーバイス|Levi’s
- ザ ノースフェイス|THE NORTH FACE
- カーハート|Carhartt
- ブルックスブラザーズ| Brooks Brothers
- ハインリッヒディンケラッカー|HEINRICH DINKELACKER
- ニューバランス|New Balance
COMME des GARÇONS HOMME
コムデギャルソンオム
1978年~ 渡辺淳弥
コムデギャルソンオムは、1978年に設立されたメンズラインでは最も歴史があるブランドです。
初代デザイナーの川久保玲から、田中啓一、現在は渡辺淳弥がデザイナーを務めています。
「GOOD SENSE GOOD QUALITY|グッドセンスグッドクオリティー」をコンセプトに掲げ、ベーシックな外枠、外観の中にも、裏地やステッチワークに工夫を凝らすなど、細部にこだわりを見せるラインになっています。
近年では、タックの入った股上の深いパンツのバリエーション展開や、現代アーティスト(フォトグラファー)とのコラボレーションにて若い層からの支持を集めています。
シンプルの中にコムデギャルソンならではの遊び心を閉じ込めた、タウンユースブランドとしての今後の展開にも期待です。
近年のコラボレーションブランド
- ポーター|PORTER
- ニューバランス|New Balance
- ジョシュアエリス|Joshua Ellis
t a o
タオ
2022年~ 栗原たお
2022年春夏にトリココムデギャルソンからブランド名を変更したデザイナー「栗原たお」の名を博したブランドです。
アントワープ王立芸術アカデミー出身の彼女らしいコムデギャルソンの中でもインポートの香りを強く感じさせるラインナップが特徴です。
中でも、春夏と秋冬のシーズン性をうまく感じさせる素材使いながらも、毎シーズン異なるテーマとアプローチを行うブランディングには定評があり、幅広い層でのファンを持ちます。
ショップには帽子からシューズまで多くの商品バリエーションがありますが、毎シーズン約300型にもなる膨大なサンプルを発表しているブランドの信念とも言えます。
noir kei ninomiya
ノワールケイニノミヤ
2013年~ 二宮啓
フランス語で黒を意味する「noir|ノワール」の名を冠したコムデギャルソンの若きデザイナー、二宮啓が手掛けるレディースブランドです。
川久保玲から声をかけられたことをきっかけに2013年にブランドをスタート。2018年にはパリコレデビューを果たし、同年に「モンクレールジーニアス」のクリエイターとして選抜されます。
チュールやジョーゼット、オーガンジーなどの柔らかい素材使いを得意とし、その名の通り、黒の多様性と奥行きを感じさせるクリエーションは、特に若い層からの支持を集めています。
コレクションにおいては、黒をより強調させる赤やピンクなどのアプローチも行なっており、イギリスの老舗レザーシューズメーカー「チャーチ|Church’s」とのコラボシューズも発表しています。
ブランド創設から瞬く間にスターダムを駆け上がったファッション業界におけるホープの今後にも注目です。
近年のコラボレーションブランド
- チャーチ|Church’s
CDG
シーディージー
2018年~ 川久保玲
2018年にコムデギャルソン創設50周年のタイミングで発表されたブランドです。コンセプトは、「タイムレス」「コラボレーディブ」「アイコニック」デザイン。
2019年には東京原宿に1号店を出店し、ハートマークでお馴染みのプレイコムデギャルソンと並び、そのアイコニックなデザインは、コムデギャルソン社において広告塔の役割を果たす重要ブランドに位置付けされています。
ベーシックなデザインながらも、素材切り替えやディテールでどこか普通ではないひねりを効かせたテイストは、さすがコムデギャルソンブランドと言えます。
新商品はコレクションブランドに比べてコンスタントに発売があり、特に若い層を中心に人気のブランドです。
近年、店舗数を急速に伸ばしており、広がりを見せる「CDG」の今後の発展ににも期待です。
近年のコラボレーションブランド
- ヴァンズ|VANS
- ステューシー|STUSSY
- オンラインセラミックス|ONLINE CERAMICS
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PLAY COMME des GARÇONS
プレイコムデギャルソン
2002年~ 川久保玲
コムデギャルソンの認知度をより高めたハートマークがシンボルのラインです。
グラフィックデザイナーはポーランド人のフィリップ=パゴウスキー。
川久保玲氏は、以前の雑誌インタビューで、パゴウスキーから宛てられた手紙の「Dear REI KAWAKUBO」の文面の最後に書かれていたキャラクターをコムデギャルソンのアイコンにしました。とありました。
以前からラコステのようなワンポイントで、ブランドを表すことの出来るアイコンを探していたといいます。
この戦略がヒットし、コムデギャルソン社はビジネス的でもこのプレイコムデギャルソンで大きな成功を納めました。
新作に関しては毎年発表を行っており、現在まで300型を超えるアイテムが発売されています。
その他、コムデギャルソン青山店で取り扱っているアイテムに関しては、高級素材を使用した青山店限定のラインとなっており、注目を集めています。
近年のコラボレーションブランド
- コンバース|CONVERSE
- ザ ノースフェイス|THE NORTH FACE
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THE BEATLES COMME des GARÇONS
ビートルズコムデギャルソン
2009年~ 川久保玲
ザ ビートルズの著作権を管理するアップルコア社のアイコンを落とし込んだバッグ中心のブランドです。
コラボレーションするにあたってアップルコア社が出した条件はひとつだけ、皮革を使わないこと。
それは、ベジタリアンであり、動物愛護主義のポール=マッカトニーの意思を尊重して提示された条件です。
一見革のように見える素材は、日本の高い技術でレザーの質感を忠実に再現されており、当ブランドのトレードマークでもあるボート型バッグは、アシンメトリーのため特殊なミシンと高い縫製技術を結集させたコムデギャルソンだからこそ作れたアイテムとも言えます。
「ひとつの強いコンセプトに基づいたアプローチをしたい」という川久保玲氏の意思が反映されたコラボレーションの次の動きに期待が集まります。
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WALLET COMME des GARÇONS
ウォレットコムデギャルソン
1994年~ 川久保玲
1994年にスタートしたコムデギャルソンの革小物ブランドです。
ジップで縁を覆ったデザインは当時の財布としては珍しく、それが普及したことで現代の財布の形を変えたとも言われる重要ブランド。
現在でも、毎年2作以上の新シリーズを発表しており、その挑戦的な素材使いはコムデギャルソンの精神が宿っています。
基本的にはスペインで製造され、ディオール、シャネル、ロエベなどのラグジュアリーブランドと同じ地域の工場を使用。
財布同様のレザーを使用したベルトやバッグなど、展開は多岐にわたります。
近年、キャシュレス化が進み財布も小型化したことで、当ブランドから発売されているL字型の財布が特に注目を浴びています。
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COMME des GARÇONS parfums
コムデギャルソンパルファム
1994年~ 川久保玲
コムデギャルソンの香水を中心に扱うラインです。
ブランドコンセプトに、アンチパフュームを掲げ、従来の装いを完成させるのではなく自分自身を奮い立たせる香りを信念として調香されています。
その例として、「Odeur|オデゥー」シリーズは、焼けたゴムノートやコピー機をフル稼働させた部屋の香りなどをソースとしており、洋服だけではなくその精神性は紛れもなくコムデギャルソンです。
その中で、ヒット作も多く生み出しており「ワンダーウッド」はその代表作。
ウッドベースにカモミールやバニラなどの成分が複雑に絡み合い、一度試せば忘れられない香りに仕上がっています。
セレクトショップのみならず、美術館やアートギャラリーにも多く販売されてるため、手にする機会があれば一度試してみてはいかがでしょうか。
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COMME des GARÇONS ORIGINAL
コムデギャルソンオリジナル
川久保玲
コムデギャルソンロゴにアンダーバーが引かれたタグが特徴になっているのが、コムデギャルソンオリジナルです。
基本的には、川久保玲氏がデザインするブランドの取り扱いあるショップで展開されています。
定番とイベントのアイテムに区別され、メッセージTシャツや白のステアバッグは定番で代表的アイテムです。
年末の風物詩になった「ハッピーミステリーバッグ」などは、イベントとして展開されています。
シーズン問わず、様々なアーティストやブランドとコラボレーションを行ったり、インスタレーションでスポットを浴びるブランドだけあって、手にする機会が多いのもこのブランドの特徴です。
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COMME des GARÇONS AOYAMA ORIGINAL
コムデギャルソン青山オリジナル
川久保玲
COMME des GARCONS の頭文字「C」部分が黒のドットで抜かれているのがロゴの特徴です。
青山店のショップロゴにもなっており、買い物した際のショッピングバッグなどにもこのロゴが付属します。
元々はコムデギャルソン青山店限定で展開しているアイテムブランドを指し、現在は人気アイテムに関して路面店を中心に展開を拡大しています。
黒のステアバッグはコムデギャルソンバッグのイメージと直結する方も少なくないくらいヒット作となっており、展開日に即日完売する人気アイテムです。
その他、ペイント加工が施されたルイスレザーや、ドクターマーチンなど、通販こそ出来ませんが青山店に行かれた際には必見のアイテムです。
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