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アイデアを生活に「CDG × Better Gift Shop」コラボが実現

CDGとBETTER-GIFT-SHOPコラボサムネイル

Better™とは?

カナダ発のスケート&カルチャー雑誌「SNEEZE Magazine(スニーズ マガジン)」の編集やアーティストと知られるAVI GOLD(アヴィ=ゴールド)がプロデュースするストリートウェアブランド。

そんなBetter™が手掛けるコンセプトショップ「Better Gift Shop」とCDGのコラボレーションが実現。アイテムはTシャツとトレーナーの2型。


  • トレーナー(前身頃無地) 28,000円+税
  • Tシャツ 14,000円+税

【発売日】12月11日(金) 午前11時

【取扱店】国内CDG5店舗

ジャイル 東京都渋谷区神宮前5-10-1 2F (11:00-20:00) 03-3486-8590
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丸の内店 東京都千代田区丸の内2-1-1  (11:00-20:00) 03-3216-0016
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大阪店 大阪府大阪市中央区南船場4-4-21 (11:00-20:00) 06-4963-6150
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福岡店 福岡県福岡市博多区博多駅前1-28-8 (10:00-20:00) 092-433-5781
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オンラインストア cdgcdgcdg.com

大阪なおみ 山口一郎「コムデギャルソン」表現者8人とコラボ

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COMME des GARÇONS・川久保玲と雑誌「SWITCH」による共同プロジェクト「People of the Year by COMME des GARÇONS and SWITCH」(ピープルオブザイヤーコムデギャルソンアンドスイッチ)始動。

COMME des GARÇONSとSWITCHが選ぶ、様々なジャンルの表現者たち8名の作品が、川久保玲デザインによるアイテムとして発売される。

発売日
2020年11月28日(土)

発売店舗
COMME des GARÇONS:青山店/大阪店/丸の内店/京都店/福岡店/名古屋LACHIC店/TRADING MUSEUM ミッドタウン店/TRADING MUSEUM GYRE店/ニューヨーク店/パリ店/バンコク店/シンガポール店/香港店

DOVER STREET MARKET(以下DSM):DSM銀座/DSMロンドン/DSMニューヨーク/DSMロサンゼルス/DSMシンガポール/DSM北京

荒木 経惟 (NOBUYOSHI ARAKI)


poster 1

写真家。1940年東京三ノ輪生まれ。1960年代から写真家として活動を始め、妻・陽子との新婚旅行を撮影した作品『センチメンタルな旅』によって「私写真」という表現主義をかかげ、その後の写真表現に多大な影響を与えた。今年2020年に80歳の「傘寿」を迎えた。(Born in Minowa, Tokyo in 1940. Began his career as photographer in the 1960s. With his work Sentimental Journey, a chronicle of his honey moon with his wife Yoko, the young photographer declared his “I-Photograph” manifesto and gave influence to the world of photography in the years to come. He just celebrated his 80th birthday this year.)

2020年の地平

今の写真、俺は最新作で行きたい。
絶対自分の写真は一番いいと思っている。
2020年の地平。

今撮る花と人形のシリーズを俺はパラダイス、楽園と名付けている。夕方の時間、斜光が俺のアトリエに差してくる。その光と影を6×7という中判カメラ、フィルムで撮る。

何の演出も必要ない。ただ花をポンと置いて撮る。それだけでいい。その境地に自分はいる。

この写真を素材として川久保さんがどう使うか、任せる。

トートバッグ 29000円+税 / コーチジャケット 29000円+税
トートバッグ 29000円+税 / コーチジャケット 29000円+税

大坂 なおみ (NAOMI OSAKA)


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プロテニス選手。1997年生まれ。大阪府大阪市中央区出身。プロツアー出場資格が得られる14歳になった2011年10月にプロデビュー。2018年と2020年の全米オープン、および2019年の全豪オープンに優勝。2019年には男女通じてアジア人初の世界ランキング1位を達成した。(Born in March 1997 in Chuo-ku, Osaka. Naomi Osaka debuted as professional tennis player when she became 14 years old, the age at which one is qualified to play in professional tournaments. She won the US Open in 2018 and 2020, and the Australian Open in 2019. She is the first Asian athlete to be ranked No.1 in the world ranking in 2019.)

Tシャツ 14000円+税 / ナイキブレザーハイ 30000円+税
Tシャツ 14000円+税 / ナイキブレザーハイ 30000円+税

しりあがり寿 (SHIRIAGARI KOTOBUKI)


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漫画家。1958年静岡市生まれ。1985年『エレキな春』で漫画家としてデビュー。1994年退社。独立後は幻想的あるいは文学的な作品など次々に発表、漫画家として独自な活動を続ける一方、近年ではエッセイ、映像、ゲーム、アートなど多方面に創作の幅を広げている。(Born in Shizuoka in 1958. Debuted as manga artist in 1985 with Ereki na Haru. He quit his work at Kirin Brewery in 1994 to become a full-time manga artist, and since then has published a series of works, sometimes fantastic, and some other literary which gained him a nation-wide acclaim. In recent years, Shiriagari has been actively writing essays and creating visual art works and computer games as well as manga strips.)

大きな空白はたくさんの可能性を生む

いやー、今年は大変な年でした。

ちっちゃなウィルスに立派な人間様がてんてこまいで人間もまだまだだな、と見せつけられた年でした。

もう予定やら見込みが大狂い、でもここはひとつ、何年後はこうなってなければならない!なんてギッシリだったスケジュールを真っ白にして、役に立たないようなことをニヤニヤ面白がるチャンスかもしれません。

大きな空白はたくさんの可能性を生む。
今年の夏、自粛明けに仰いだ空はでかくて自分はウィルスのようにちっぽけで、とるに足らない自分がゆるくひらかれてゆく気持ちはなんともいえないものでした。

思いつくままに笑いなるがままに筆を運ぶ楽しさ。今年はいたるところで人間の愚かさも目にしましたが愚かであることは賢くなる可能性があること。

もしコロナと話せたら「いやー、今年は一本取られたなー。まいったまいった。だけど来年はそうはいかないぜ」などとソーシャルディスタンスを保ちながらモリアガリたいところです。

Tシャツ 15000円+税 / フーディ 24000円+税
Tシャツ 15000円+税 / フーディ 24000円+税
ストームジー (STORMZY)

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ミュージシャン。1993年ロンドン・クロイドン出身。11歳でラップを始め、2017年ファーストアルバム「Gang Signs & Prayer」、2019年のセカンドアルバム「Heavy Is The Head」がいずれも全英1位を獲得、現在のUKシーンにおける最重要アーティストと目されている。(A rap musician. Born in 1993 in Croydon, London. Began rapping when he was 11 years old. STORMZY released his first album Gang Signs and Prayer in 2017, and his second Heavy Is the Head in 2019 both of which were ranked No. 1 in the UK hit chart. He is regarded as the most important artist in the UK music scene today.)

Tシャツ 15000円+税 / ブルゾン 43000円+税
Tシャツ 15000円+税 / ブルゾン 43000円+税
妹島 和世 (KAZUYO SEJIMA)

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建築家。1956年茨城県生まれ。1987年妹島和世建築設計事務所設立。1995年西沢立衛とともにSANAAを設立。2010年第12回ベネチアビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターを務める。現在、ミラノ工科大学教授、日本女子大学客員教授、大阪芸術大学客員教授、他(Born in 1956 in Ibaraki Prefecture. Sejima opened her own studio in 1987, and later in 1995 founded SANAA together with Ryue NIshizawa. She was the general director of the 12th Venice Biennale International Architecture Exhibition in 2010. Currently a professor at Polytechnic University of Milan; a guest professor at Japan Women’s University and Osaka University of Arts.)

二つの時間の間

建築を作る時に、いろいろな図面が登場します。

Tシャツのものは、図面というより、まだ犬島のプロジェクトが始まったばかりの頃に、犬島を私なりに理解しようとして、ぐるぐる島を歩きまわりながら書いたメモです。

カバンのものは、逆に、巨大なボッコーニ大学のキャンパス計画がほとんどでき上がった頃に、それをもう一度自分の身体に近いかたちで要約しようとした時に書いた小さな、言わばダイアグラムです。

この二つの時間の間に、様々なスケール、タイプの、無数の図面が書かれて、無数の人の力があわさって、建築が出来上がります。

いつも元気をいただいている川久保さんから、People of the Yearという励ましの賞をいただきましたことをたいへん嬉しく、光栄に思います。ありがとうございました。

Tシャツ 15000円+税 / トートバッグ 26000円+税
Tシャツ 15000円+税 / トートバッグ 26000円+税

谷川 俊太郎 (SHUNTARO TANIKAWA)


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詩人。1931年東京都生まれ。1952年第一詩集「二十億光年の孤独」を刊行。以来2500を超える詩を創作し、多数の詩集、散文、絵本、童話、翻訳があり、脚本、作詞、写真、ビデオも手がける。代表作に『六十二のソネット」「旅」「夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった」「はだか」「私」など(Born in Tokyo in 1931. Since he published his first poetry book Two Billion Light Years of Solitude in 1952, Tanikawa has written over 2500 poems as well as numerous essays, picture books and fairy tales . His wide range of literary works include translations, screen plays, lyrics for songs. He also creates works of photography and video art. His poetry translated into English include The Selected Poetry of Shuntaro Tanikawa (trans. Harold Wright, 1983); Floating the River in Melancholy (trans. William Eliot and Kazuo Kawamura, 1989); and The Art of Being Alone: Poems 1952-2009 (trans. Takako Lento, 2011).

)

enfance これまでとこれから

社会的には地球大の大きな衝撃が今も続いていますが、私個人にとってはその衝撃が自身の老いに重なって、むしろゆるやかなしかし重い変化として感じられています。

老いにつながる死を観念的にではなく、カラダとココロで実感するようになると、これまでの長い自分の過去が、これからの短い未来よりもずっとリアルに思えてきます。

Enfance(子ども時代)はもちろん過去にあったものですが、それが現在の自分にもひそんでいることには、詩を書き始めたおかげで早くから気づいていましたから、その時代を懐かしむよりもその時代と切り離せない今の自分が何をどう詩として書けるかが絶えず気になっています。

enfance というフランス語を私は三好達治の詩「Enfance finie」で初めて知りましたが、今の私は「大人とはその赤子の心を失わざる者なり」という孟子の言の方に親しみを感じます。

Tシャツ 15000円+税 / シャツ 26000円+税 / トートバッグ 26000円+税
Tシャツ 15000円+税 / シャツ 26000円+税 / トートバッグ 26000円+税

パティ・スミス (PATTI SMITH)


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ミュージシャン・詩人。1946年生まれ。シカゴ出身。ニューヨーク・パンクシーンで台頭し、1970年代「パティ・スミス・グループ」名義で活動、「クイーン・オブ・パンク」とも称された。早くから詩や文学の方面にも進出し、それらをテーマにした創作活動を展開している。(Born in Chicago in 1946. A talent discovered in the punk rock scene in New York, Patti Smith was called Queen of Punk while leading her Patti Smith Group during the 70s. She has been popular also for her poetry and other writings since the early stage of her career till today.)

トートバッグ 29000円+税 / シャツ 39000円+税
トートバッグ 29000円+税 / シャツ 39000円+税

山口 一郎 (ICHIRO YAMAGUCHI)


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ミュージシャン。1980年北海道小樽市生まれ。ロックバンド「サカナクション」として、2005年に活動を開始、2007年にメジャーデビュー。楽曲のほとんどの作詞・作曲を手掛ける。サカナクションとして第64NHK紅白歌合戦に出場、第39回日本アカデミー賞にて最優秀音楽賞をロックバンド初受賞。(Born in Otaru, Hokkaido in 1980. Began his career as musician in 2005 when he founded his rock band Sakanaction. He made his major debut in 2007. Yamaguchi writes the lyrics and music of almost all songs for the band. Sakanaction participated in the 64th NHK Kohaku Uta Gassen on the New Year’s eve in 2013. It was the first rock band to receive the Japan Academy Film Prize Best Music Prize in 2016.)

Sugar & Sugar

僕が影響を受ける表現は、目に見えない「質量」を持っていて、コムデギャルソンというブランドの服にも、いつもそういう質量を感じてきました。

リアルタイムでは知らなかったブランドの歴史を掘り下げていくと、さらにその質量の重みがわかってきます。今回、その歴史の一部分に少しでも関わるチャンスをいただくことができて嬉しかったです。

僕はミュージシャンなので、今回のコラボは言葉だけではなく音楽を作りたいと思いました。服にQRコードをプリントして、それを読み込むと自分が作った音楽を聴いてもらえるという形を提案させていただきました。

イメージとしては、曲のタイトルとアーティスト名がプリントされることで、服自体がシングルジャケットのように機能したら面白いんじゃないかと思ったんです。

80年代って、その人が着ている服を見ればどんな音楽が好きなのかがわかる時代だったと思うんですが、今はファッションと音楽が乖離している時代に思えて、僕はそれが寂しいんです。

そういう意味でも、今回の企画は音楽を好きな人たちにコムデギャルソンの素晴らしさを知ってもらうチャンスだと思いましたし、川久保玲さんがその思いを受け止めてくださったことはとても有難かったです。

「Sugar & Sugar」というタイトルは、現在放送中のサカナクションの音楽実験番組にちなんで付けました。ずっとメディアを通して音楽の奥深さや多様な楽しみ方をリスナーに伝えられたらいいなと思っていたので、コロナ禍にあって、この番組は僕にとっての希望でした。

自分がポジティブな気持ちでいるために、励まされた、助けられた存在なので、今回作る曲のタイトルにしました。インストゥルメンタルの曲なのですが、ファッションに関わる音楽ということで、「服に溶ける音」として制作しています。

※山口一郎によるオリジナル楽曲「Sugar & Sugar」は、11/28以降に YouTubeにて公開予定

コーチジャケット 43000円+税 / トートバッグ 29000円+税
コーチジャケット 43000円+税 / トートバッグ 29000円+税

川久保玲デザインとアーティトの融合


ファッションブランド、COMME des GARÇONSによる、昨今活躍されている様々なジャンルの方々に敬意を表し、その方々のオリジナルな表現を川久保玲のデザインによってCOMME des GARÇONSの新アイテムとして展開するものです。各アイテムの発売日は11月28日(販売は今年末にて終了)。展開店舗は国内外のCOMME des GARÇONSならびに、DOVER STREET MARKET。それぞれの店舗にて川久保玲のデザインによるディスプレイが行われます。(スイッチ・オンラインショップでの販売も予定)。

記念すべき第1回目となる今回、今年創刊35年を迎えた小誌「SWITCH」がCOMME des GARÇONSのプロジェクトパートナーとして指名を受け、共に表現者の方々を選出いたしました。「SWITCH」は黎明期よりデザイナー・川久保玲のロングインタビューを通してCOMME des GARÇONSのファッション、川久保玲の美意識と哲学を誌面を通して伝え続けました。特集の域を超えたコラボレーションはこの上ない栄誉であり、本企画を通して「SWITCH」という紙の雑誌の意義をコロナ禍の現在に証明します。

価値を置くもの


今がどんな時代であるか、わたしたちはどこへ行くのか。

川久保玲の視線を軸にコロナ禍の閉塞した状態のなか、「元気をいただいた方々」の登場を願うものです。

「人が気持ちを込めて懸命に作ったものに価値を置く」

川久保玲の新しく展開する「People of the Year by COMME des GARÇONS and SWITCH」の企画をご堪能ください。

Peopleofyheyrar LOGO

川久保玲インタビュー「新作ショー開催 意思貫く」2020年11月25日 読売新聞

モード界のフロントランナーとして、世界から目され続ける日本のブランド「コム・デ・ギャルソン」。デザイナーで社長の川久保玲さん(78)は、新型コロナウイルスの影響で、9月下旬から10月にかけて開催された2021年春夏パリコレクションへの参加をとりやめた。レディースの参加中止は1981年のパリデビュー以来初めてで、代わりに先月、東京でショーを行った。厳しい環境での服作りに対する思いについて、話を聞いた。
(編集委員 宮智泉)

新しいもの

約40年続けたパリコレ参加をやめ、東京・南青山の本社で新作を披露しました。

「パリに行くには物理的に様々な問題があります。ビジネスですからショーを行わなければいけないし、私の中で新しいものを常に出していかなければとの思いがあります。しょうがないです。 新しいものを作るということが第一ですから」

「パリでは様々な国の方々に見ていただいたり、マイナスなことも含めて意見を言われたり。他のデザイナーとの目に見えない競争もあります。 そういう場所でないことは確かです。ただ作る服や作業は、パリでの開催と全く同じ。スタッフはそのつもりで仕事をしています。出来上がった服を飛行機に乗せたか、(本社の)7階に持っていったかの違いだけです」

世界中の多くのファッションブランドが新作発表をオンラインに切り替える中、7月のメンズを含め、目の前で見てもらう生のショーにこだわっています。

「人が服を着ているのを見ていただく。目の前で、ということを特別に変える必要はないと思っています。人それぞれ考え方が違いますが、自分の考えていることを十分表現できると思わないので、私はデジタルにあまり期待しません。デジタルで何かを表現するということは、服作りとは少し違うクリエイションになる。私にとって、それは横道にそれることです」

五感を使う

2021年春夏レディースのテーマは「不協和音」でした。

「その先に何かがあるからです。面白いこと、予想外のことを生むかもしれないし、新鮮に感じるかもしれない。次のステップに続き、いいことがありますから。クラシック音楽だって、最初に不協和音で構成された曲には反対意見もたくさんあったと思いますが、今でも残っています」

「異質なものがぶつかり合うことで、気分が良くない人もいれば、何か違うものが見える場合もあります。 それが面白というか、いつもそれを探している。決まりきったことはかりできれいに収まっていたら、それでおしまいです。進歩はありません」

コロナ禍で、多くの業種が厳しい状況に追い込まれています。経営者としてリーマン・ショックや東日本大震災も経験していますが、今回は直営店などの休業もありました。

「今回は打つ手がないというか、何もできない状況にあったというのが、これまでと違います。以前は、それなりに頑張る余地もありましたが。問題を解決するために、取り組まなければならないことがたくさんあります」

「私たちは服を作っており、次のコレクションも展示会もあります。それを止めるわけにはいきません。テレワークが推奨されていますが、できない仕事もあります。製造業もそうです。何もかもコンピューターでできるわけではなく、触って、感じてと五感を使い続けなければ生まれないものがあるのです」

「ものづくりには多くの人が関わっており、この状況でやりにくさや不安に思うことはたくさんあります。 でも作ることができれば、先があります」

たゆまぬ努力

どんな状況でも仕事への姿勢が変わりません。

「新しいものを作っていくには、たゆまぬ努力が必要です。止まったらできなくなると言い続けています。それは様々な業界にも言えることです。コム・デ・ギャルソンがあるのも、昔から自分の生活などなしにしてものづくりに携わってきた人たちがいるからです。そういう存在が土台にあって積み重ねがあり、今がある。それをさらに進めていかなければなりません」

「怖いのは、コロナが長期化して、諦めの気分が広がることです。自分の存在や考えなどを発信しなくなり、みんな同じでいいという気分が変延してしまう。何も生まない社会になってしまいます」

新型コロナウイルスの感染拡大は、モードの世界にも暗い影を落としている。

年2回の新作発表の場であり、世界の流行の発信地であるパリやミラノなどのコレクションが従来のような形で開催できず、多くのブランドが発表をオンラインに切り替えている。しかし、布の風合いや服の細部はオンラインでは伝わりにくい。行動が制限される状況で、ビジネスにどうつなげていくかが課題だ。

日本でもレナウンの倒産をはじめ、多くのアパレル企業の業績は悪化している。先行きの見通しが立たない中、世界中で模索が続いている。川久保さんは多くのデザイナーと異なり、ファッションショーの最後に姿を見せない。取材もめったに受けないことで有名だ。写真撮影も、である。しかし、今回東京でのショーに関して、テレビ局のインタビューにも応じた。

ファッションのみならず、あらゆる業種がどんなに厳しい状況にあっても、ものづくりを止めてはいけないという強い危機感の表れなのだろう。

川久保 玲(かわくぼ れい)1942年、東京都生まれ。慶応大学卒業後、大手繊維メーカーを経て、73年に婦人服の製造・販売会社「コム・デ・ギャルソン」を設立し、社長も務める。81年にバリに進出し、パリコレクションにデビュー。2001年に芸術選奨文部科学大臣賞、04年にフランス国家功労勲章。17年、ニューヨークのメトロポリタン美術館で展覧会。

(出典:YOMIURI ONLINE)

コムデギャルソンウォレット新作「BLACK RAINBOW」発売

コムデギャルソンウォレット新作「BLACK RAINBOW」発売

コムデギャルソンの財布に特化したブランド、COMME des GARCONS WALLETより新作「ブラックレインボー」が発売される。

今回は黒地をベースに6角形の総柄フォログラムがデザインベース。コムデギャルソンらしい遊び心あるアイテムに仕上がっている。


発売日 2020年11月28日(土)

発売店舗 全国のコムデギャルソンウォレット取扱店

川久保玲インタビュー ニッポンへの発言「川久保玲の不協和音」2020年11月18日 毎日新聞

mainichi rei kawakubo大変な年である。コロナ禍で世界の様相が一変した。大激戦のアメリカ大統領選挙があった。我が国でも8年ぶりに首相が代わった。 東京五輪は延期になったが、はたして開かれるのだろうか? まったく先行きが見えない。

こういう時は、表層的な事象の変化ばかりを追っていても仕方がない。むしろ長い時代を頑固に生き抜いた個性、突出した表現者の声に耳を傾けるのが有益なのだな、と痛感した。そう、川久保玲のことである。

ファッションブランド、コムデギャルソンの著名デザイナーだ。が、ほとんど取材に応じることはなく、映像メディアでは見たことがない。 ある夜、ニュース番組に彼女が出ていて、驚いた。へぇ~、こんな人だったのか! 大きなマスクをしていたが、発言ははっきりとしている。どうして異例のテレビ出演を?「こういう状況下で、(もの作りの)パワーの大切さを皆さんにわかってほしかった」。ファッションショーの後の取材だったが、新作のテーマを問われ、彼女はこう答えた。不協和音。

また、“不協和音”である。今年8月、香港の民主活動家・周庭さんが逮捕され、保釈後に「『不協和音』の歌詞がずっと頭に浮かんでいました」と語った。アイドルグループ、欅坂46の平手友梨奈が「僕は嫌だ!」叫ぶ、痛烈なメッセージンングだ。平手はグループを去り、欅坂46はこの秋、改名している。平手友梨奈の周庭の、川久保玲の“不協和音”が今、交響したように聞こえた。

コムデギャルソンは1969年に設立された。半世紀を過ぎている。82年にパリコレに登場して、“黒の衝撃”と反響を呼んだ。DCブランドブームの80年代、黒ずくめのコムデファッションに身を包んだカラス族が世を闊歩した。84年にはコムデギャルソン論争が勃発している。思想家吉本隆明がファッション誌「anan」のグラビアページにコムデギャルソンのスーツに身を包んで登場。資本主義のぼったくり商品を宣伝したとして作家・塩谷雄高が痛烈に批判、両者の激しい論争が繰り広げられた。

これに意外応答、見解を示した人物がいる。 村上春樹だ。87年刊の『出る国の工場』は安西水丸と共にさまざまな製作現場を探訪するルポ本で、コムデギャルソンの章がある。題して<思想としての洋服をつくる人々>。春樹はコムデを<柔らかラディカリズム>と評して、60年代後半のカウンターカルチャーの機運を源としているのではないか、と推察した。そう考えれば「吉本埴谷論争もそれなりの必然性が見えてくる」と。

そこで彼が取材するのは、川久保玲ではない。デザイナーの指示を受けて洋服を作る現場の人々だ。コムデサイドは頑強に取材拒否し、春樹は猛烈にしつこく交渉する。結果、コムデ側が根負けして明かされたのは…東京下町、江東区の一軒家の2階で、笠屋のオジサン一家が働いていた。 コムデギャルソンのイメージとかけ離れている。しかし、このオジサンこそ、矜持ある一級の職人であり、コムデを支えているとわかる。

村上春樹が『ノルウェイの森』を出版するのは同じ年で、今やノーベル賞候補の世界的作家だ。まったくテレビには出ない。川久保玲と似ている。反発を呼ぶコムデギャルソンの孤立した頑なさを、春樹は「僕の人間的特性と酷似している」とも記していた。

川久保玲が「不協和音」と発したのは、今回のショーの作品が異色の素材の組み合わせによること…のみではないだろう。コロナで制限があり、できないことが多い状態に「しょうがない」と慣れてはいけない。むしろチャンスとして強く前へ出るパワーにしたいと彼女は言う。長く活動を続け、揺るがない一つの信念として“反骨精神”を挙げた。「いつも憤りを感じながら、それをエネルギーとしてやってきた」と。かつて柔らかくとも見えたカリスマデザイナーは、実は、真にラジカルな人だった。逆境にあって、内に秘めた信念があらわになる。 きらびやかなファッションを支える、反骨精神。この苦難の時代に、鳴り響く川久保玲の“不協和音”を聴いた。

(出典:毎日新聞)

コムデギャルソンファン待望の「ニュースレターサービス」が開始

コムデギャルソンファンが待ちに待った公式ニュースレターサービスが開始。

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公式ニュースレターリンク

「CDG x STUSSY」MA1含む新作7型のカプセルコレクションとその全貌

CDG×STUSSY カプセルコレクション


STUSSY(ステューシー)とは

1980年にカリフォルニアのラグナビーチでボードシェイパー(サーフボード職人)だったショーン=ステューシーが始めたブランド。サーフ、スケート、音楽カルチャーなどに深く浸透し、日本においてもアベイシングエイプと共に第2世代裏原ブームを牽引。当時、毎週土曜日(発売日)には原宿メインチャプトに行列を見なかったことはないくらい一世風靡したストリートシーンにおいても王道ともいえるブランド。

今回、STUSSY40周年のメモリアルイヤーにCDGとのカプセルコレクションが実現。

発売日について

2020年11月13日(金) 11:00発売
CDGオンラインストア
STUSSYオンラインストア  STUSSYチャプト
DSM STUSSY

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MA1型 ボンバージャケット (S,M,L,XL,XXL) 45,000円+税

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ビングジャケット (S,M,L,XL,XXL) 32,000円+税

ビーチパンツ (S,M,L,XL,XXL) 24,000円+税

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ショートスリーブT (S,M,L,XL 黒白展開) 7,000円+税

ロングスリーブT (S,M,L,XL 黒白展開) 8,500円+税

バケットハット (S/M 57cm , L/XL 59cm) 9,000円+税

キャンバストートバッグ 11,000円+税

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