ホーム ブログ ページ 15

川久保玲インタビュー「デジタルよりも生のショーにこそ価値」

日本を代表するブランドで、反骨精神と力強い創造性でファッション界をリードし続けているコムデギャルソン。新型コロナの影響で、9月下旬から開催予定の2021年春夏パリ・コレクションに参加しないことに決めた。 レディースでの不参加は約40年前のデビュー以来初めて。デザイナーで社長の川久保玲が朝日新聞の単独取材に応じ、もの作りや今の社会への思いを語った。

―パリ・コレの期間後に東京で新作を発表予定。モデルが服を着て歩くショーを、映像ではなく生の現場で行うわけは?

服そのものを見ていただきたいから。名画を映像で見るのと美術館で本物を前にするのとは全然違いますよね。服は、人が着た方がこちらの言いたいことが伝わりやすい。説明するのは難しいけれど、人が服を着ると全てが自然にひとつになって、服がさらに強くなる。服と人の両方が歩み寄るからではないでしょうか。

―デジタル表現ではこぼれ落ちるものがあると?

デジタルでは半分も伝わらないと思う。 服の力や作った人の労力とか、空気感や臨場感……色んなことが混じり合いますから。

rei kawakubo interview rather than digital1

―コロナで外出自雨の時期も全く休まず仕事をしていたとか。

続けていないと作れなくなる止まったらおしまい。不安があるから前に進めるのです。

―店舗休業の影響は。

約1カ月の休業はビジネス面で痛手でした。自分で考えれば解決できるわけでもなかった。海外からの来店客もゼロ。リーマン・シヨックの時はまだ工夫ができたのですが。生産の現場も全部止まっていた。みんな大変で、それを今後乗り越えられるかというところじゃないですか。

―10月に東京で発表する新作については。

制作中で悩んでいます。何が欲しいのか、と自分に問いかけているところ。まだ遠くにぼやっとしているけれど、強いて言えば、あるものとあるものが上手に収まらない感じ。不協和音?うまく合わないけれどそれが心地良く見えてくる場合もあるような。

―今の気分を言い当てられたように思えます。

コロナで生活が制限され、前に進もうという気が薄れてきている。またそれが弁解にもなり、新しいもの作りや高みを目指した挑戦、リスクを取ってでも前進することが忘れられることを心配しています。経済も回らず生きにくい毎日ですが、耐えて、先を見て、新しい挑戦をしなければ。簡単な解決方法はないのです。止まってはいけないと思う。

―最近、社会に対して無関心な人が増えて、そうした感覚がファッションにも及び、熱のないゆるい格好が主流になっています。

感じない方が楽だから、本当に困っていないからでは。 苦労したことから生まれるものを知らないからだと思います。 また、自分が自分でありたいという意識が薄く、周りと同調することで安心しているので、無難な服装でよくなる。着るものも含めて他人と違いたいという欲求がますます弱くなってきたのは、特に女の人たちだと思います。

―男性よりも女性?

仕事も家庭も後押しが少なく厳しい状況でしょうが、昔ほど男性社会ではなくなってきたのに、何でも無難でいいと思う女性が多くなっている気がします。

―年齢を重ねても、なお反発心や創作意欲を維持できる原動力は何ですか?

いつ自分に力がなくなるか、不安です。ただ、私にとって生きることはイコール仕事、作ること。それしかないのです。自分ができることをやるしかない。私は、怒りのエネルギーを作ることに向け、どなたかを元気にするもの作りができればと思っています。

―テクノロジーが発展し、何もかもが行き過ぎたような現代。人間の力や心、ファッションを含めたアートの力では打開できないのでしょうか?

人間は感じる生き物。デジタルで作るものよりも、人が直接気持ちを込めて懸命に作ったものに私は価値を置いてきた。現実にはもう過去には戻れないけれど、自分の仕事の中で実行するのみです。

(編集委員・高橋牧子)

限定復刻生産 コムデギャルソンシャツ パッチワークブラウス

毎シーズンさまざまな異なるテクニックと、色褪せることのないその魅力から、数々の名作を生み出してきたコムデギャルソンシャツ(COMME des GARCONS SHIRT)のパッチワークブラウス。

今回、特に名作とされる4型が復刻生産され、トレーディングミュージアム(TRADING MUSEUM)2店舗限定で展開中。

2001AW サークルパッチワーク ¥50,000
2001AW サークルパッチワーク ¥50,000
2001SS いちごパッチワーク ¥62,000
2001SS いちごパッチワーク ¥62,000
2007AW コラージュインクジェット ¥40,000
2007AW コラージュインクジェット ¥40,000
2001SS ギンガムイリュージョンパッチワーク ¥45,000
2001SS ギンガムイリュージョンパッチワーク ¥45,000

【取扱店舗】

トレーディングミュージアム ジャイル 東京都渋谷区神宮前5-10-1 2F (11:00-20:00) 03-3486-8590
地図アプリで見る

トレーディングミュージアム ミッドタウン 東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウンガレリア1F (11:00-20:00) 03-6804-6607
地図アプリで見る

コムデギャルソン バンコク 新規・移転オープン

cdg-freak-com-comme-des-garcons-bangkok-new-store

2020年8月15日(土)にタイ・バンコク ゲイソーン ヴィレッジにコムデギャルソン複合店(レディース,メンズ)が移転、また海外では初となるCDG単独店が新規オープン。

CDG Gaysorn2CDG Gaysorn3

COMME des GARÇONS Gaysorn Village
999 Ploenchit Rd., Lumpini, Patumwan, Bangkok 10330 (10:00-20:00) (+66)2-250-7791

地図アプリで見る

【取扱ブランド】

・コムデギャルソン (COMME des GARCONS)

・コムデギャルソンコムデギャルソン (COMME des GARCONS COMME des GARCONS)

・コムデギャルソンガール (COMME des GARCONS GIRL)

・コムデギャルソンオムプリュス (COMME des GARCONS HOMME PLUS)

・プレイコムデギャルソン (PLAY COMME des GARCONS)

・ウォレットコムデギャルソン (WALLET COMME des GARCONS)

・コムデギャルソンパルファム (COMME des GARCONS parfums)

CDG Gaysorn4CDG Gaysorn5CDG Gaysorn6

CDG COMME des GARÇONS Gaysorn Village
999 Ploenchit Rd., Lumpini, Patumwan, Bangkok 10330 (10:00-20:00) (+66)2-250-7791

地図アプリで見る

CDG × Online Ceramics コラボTシャツ

オンラインセラミックス(Online Ceramics)は、LAで活動するアーティストのエリア=ファンク(Elijah Funk)とアリックス=ロス(Alix Ross)が手掛けるブランド。

独創的なグラフィックとタイダイ染めは、非常にアイコニックかつアーティスティック。今回のために特別に作られたOnline Ceramicsのグラフィックに、コムデギャルソンで大胆にCDGロゴを入れて実現したコラボレーションTシャツ2型。

9月15日(火)から世界のCDG取扱店舗とオンラインストアで14000円+税で発売中。

CDG×OC1 CDG×OC3CDG×OC2CDG×OC4

【取扱店舗】

ジャイル 東京都渋谷区神宮前5-10-1 2F (11:00-20:00) 03-3486-8590

地図アプリで見る

丸の内店 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル1F (11:00-20:00) 03-3216-0016

地図アプリで見る

ドーバーストリートマーケット銀座 東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ西館 (11:00-20:00) 03-6228-5080

地図アプリで見る

大阪店 大阪府大阪市中央区南船場4-4-21 (11:00-20:00) 06-4963-6150

地図アプリで見る

福岡店 福岡県福岡市博多区博多駅前1-28-8 (10:00-20:00) 092-433-5781

地図アプリで見る

オンラインショップ CDGCDGCDG.com

【ブランド紹介】

LAを拠点に、アーティストの”Elijah Funk”と”Alix Ross”が手掛けるブランドOnline Ceramics。

DIYパンク・ノイズシーンに育ち、彫刻や現代美術のアーティストを目指していた彼らは、オハイオのアート・スクールで意気投合しLAに移る。

友人の依頼でTシャツを制作したことで少しずつプリントの生産を始め、2017年には彼らが敬愛するGreatful Deadのメンバーが結成したDead & Co.のTシャツを手がけ、一気に知名度を上げる。

コレクションは独創的なグラフィックとアイテムにタイダイ染めが施されているのが特徴的で、すべて彼らのスタジオで手作業で染めやプリントが施されており、Online Ceramicsの名前の由来は、online-ceramics.comというありきたりなURLをまだ誰も使っていないのが面白かったから。

ウェブサイトの作りもホームページ創世記のテイストだが、購入者とつながりを持ちたいと電話番号を載せたり、地元のオーガニック農園をサポートしよう、というエシカルなマインドを伝えるコンテンツも揃っている。

メッセージ性のあるグラフィックや、Tシャツのボディにはリサイクルコットン100%を使用するなど、彼らにとっては彫刻作品と同じように、Tシャツを発表している。

青山店 コムデギャルソンシャツ × フューチュラ インスタレーション

9月11日(金)より、コムデギャルソン × デイビットデュボアと並行してコムデギャルソン青山店でコムデギャルソンシャツ(COMME des GARCONS SHIRT) x フューチュラ2000(FUTURA2000)のインスタレーションが行われている。

コムデギャルソンシャツの20AWシーズンを代表するフューチュラグラフィックを落とし込んだ2mほどの大きなボールがエントランスで出迎える。

comme des garcons shirt futura aoyama32comme des garcons shirt futura aoyama33comme des garcons shirt futura aoyama34

 

 

 

 

【展示期間】
2020年9月11日(金)~終了未定

【問い合わせ先】
コムデギャルソン青山本店 東京都港区南青山5-2-1 (11:00-20:00) 03-3406-3951 地図アプリで見る

青山店限定販売 コムデギャルソン × デイビットデュボア

コムデギャルソン青山店デビットデュボアインスタレーション

2020年9月11日(金)よりコムデギャルソン(COMME des GARCONS)青山店でデイビッドデュボア(DAVID DUBOIS)とコラボレーションしたアイテムが限定展示販売されている。

 

デイビット=デュボアはパリを拠点にするアーティスト兼プロダクトデザイナー。

 

davidduboisproductからも連想されるように自然物と人工物、直線と曲線の組み合わせと強調により生み出されるプロダクトはアート(自己表現)とデザイン(問題解決)の中間。

 

コムデギャルソン青山店で限定展示販売されるアイテムはデュボアの代表作でもある、PROTECTED VASES (守られた花瓶)。花瓶の周りに様々なマテリアルを巻き付け透明なビニールで覆うことでいびつでアシンメトリーな作品に仕上がっている。

 

今回、コムデギャルソンオムプリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)の20AWシーズンのファブリックを中心にCDG社の広告とも言えるメッセージを落とし込んだ3型25点(すべて一点もの)が展開される。

comme des garcons david dubois22

comme des garcons david dubois23

comme des garcons david dubois21

【展示期間】

2020年9月11日(金)~終了未定

【問い合わせ先】

コムデギャルソン青山本店 東京都港区南青山5-2-1 (11:00-20:00) 03-3406-3951 地図アプリで見る

人気記事